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2017/02/07

実検するおじさん

イヤホン・ヘッドホンレビューの決め事

 イヤホン・ヘッドホンについてレビューをしてゆくのですが、客観的に表現しようとしても好みが影響してしまいます。そこで、私はどういう傾向が好きかや、各項目はどういうことを表現しようとしていているのかを、ある程度まとめておこうかと思います。



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■私の好みの音の傾向
 
 私は、これまでの試聴の結果(好み)と、各レビューサイトの記述を比較しましたところ、弱ドンシャリか中高音の抜けが良い物が好きなようです。
 高音に関しては、ギターのディストーションの鋭さが良く表現できる程度が好みですが、シンバルが耳の近くでガンガン押してくる感じは苦手です。
 低音に関しては、量よりもキレや制動を重視するタイプで、ベースラインが聴き取りやすくて、バスドラのアタックが明瞭なのが好みです。

 Hi-Fiの方が良いという感覚はあまりなく、ローファイな雰囲気も結構好きです。例えば、ギターアンプのように、高音と低音が思いっきり削ったような音も、雰囲気が良ければ良しとするタイプです。ただし、その旨は十分に説明しようと考えています。

 ドンシャリでもカマボコでも、周波数特性がなだらかに変化している分には違和感を覚えないのですが、急激な落ち込みや立ち上がりがあるような音だと違和感を感じたり、例えば強いドンシャリでボーカルが引っ込んだりする状況に対しては、厳しめの評価となりやすいです。

 どんな好みがあるにせよ、絶対評価は無理です。私のいくつかのレビューを見比べて相対的に判断したり、他の人のレビューと照らし合わせて言いたいことを推察するなどすると、自分の印象とのマッチングの精度が高まると思いますので、そのあたりもよろしくお願いします。


■各音域での聴こえ方について

 具体的な周波数ではなく、大雑把な楽器によって周波数帯を分けて表現しています。その方が分かりやすいかと考えて、このような表現としています。

 ドラムでもチューニングによって音の高さは変わりますし、ギターやピアノ、ボーカルだって、結構音域は広いのですが、様々な曲を聴いて各楽器で良く使われる音域と照らし合わせ、大体当てはまりそうな区切りで表現しています。

 大雑把にはこのような区切りになります。

  ~100Hz : 重低音 ベースの低音側 例えばライブハウスの外に漏れてくる低音
100~500Hz : 低音 ベースのアタック バスドラやタムのアタック
        ボーカル低音側
500~2kHz : 中低音~中高音 
        ボーカル高音側 スネア ギター&ピアノ(200Hzぐらいから)
 1k~5kHz : 2kHz以上ぐらいを高音 ギターディストーション
        スネア シンバル
 5kHz以上 : 超高音 シンバルなどの響き

 正確ではないですが、大嘘はついていない区切りかと自分では思っております。突込みなどがありましたら、ぜひお願いいたします。

 また、各音域の聴こえ方の差を大小表現することにしました。カルボテノーレならこんな感じ。

ボーカル>スネア≒ギター&ピアノ>バスドラ&ベース高音側>シンバル高音側>ベース低音側

 曲によって調整が異なるため、色々な曲を聴きながら『えいやー!』と決めた表記になります。ですので、信ぴょう性は低いですし、話半分ぐらいで見た方が良いかと思います。
 こんな『えいやー!』な表現を採用しているのは、言葉で表現することのむずかしさが理由となっています。具体例としては、低音は控えめでフラットなK612PROと、弱ドンシャリで味付けが薄めなカルボテノーレが2つ並んでいた時、それぞれの音のバランスはかなり違うのですが、各音域が明瞭に聴こえるかどうかだけで表現すると、それぞれ、各音域が明瞭という表現になってしまい差が分からないという事態が発生してしまいます。これは、分かりにくいレビューとなります。ですので、間違っていたとしても、それらが異なることを表明するために書いています。
 すべての楽器について記載すべきなのでしょうが、曲によって違ったり、差が小さく書き分けにくいことと、スペースの問題で、大雑把に書いていますので、よろしくお願いします。


■ギターの音について

 個人的にギターの音が好きですし、昔、少し触っていたこともあって多少細かめに言及することが多いです。そこで、伝わりにくいなと思う表現を少し解説しておきます。

・力強いサウンド
・キレがあるor乾いたサウンド

細かく書くと伝わりにくいので、この2つで大別しています。
 イメージとしては、レスポールやハムバッカーは力強い方向で、テレキャスやストラトでシングルはキレがある乾いたサウンドになります。フロントは力強い方向(というかやや太い方向)で、リアはキレがある方向です。ツイード時代のフェンダーは力強く、現行のデラックスリバーブはキレがある方向です。とても大雑把に言うとオーバードライブのトーンを絞ってドライブを強めると力強い方向で、トーンを上げてドライブを絞りめでキレがある方向になります。

 エッジ感のある、と書くことがありますが、RATなどをきつめに歪ませた感じとイメージしてください。
 

■購入品に対するポジティブな印象

 最近は、レビューすれば良いやと買って試すようになりましたが、基本的には、ケチで、じっくり調べて絞り込んで買い、基本的に買ったものに好意的というタイプです。ですので、自分が買ったものに対しては肯定的な傾向があります。(誰しもそうですが)

 一応、それは認識しているので、音のレビューに関しては、できるだけ冷静に、客観的に書こうと心がけています。ですので、自分の感覚よりも、やや厳しめに書いていますので、その点は差し引いて読むと良いかと思います。
 とはいえ、主観ゼロなんて無理ですので、なぜ良いと思ったか?は説明するように心がけています。この良いと思ったポイントと自分の好みや、参考となる別の機種とを照らし合わせてもらって、言っていることを類推してもらうのが一番精度が高くなると思います。


■お勧めする人 できない人の判断基準

 ここも大雑把な記述になります。例えばイヤホンを買う!というシチュエーションの多くの場合は、ある方向性、例えばドンシャリ好きの人が、故障やグレードアップを理由に新たな商品を探すことになると思います。そのような人が、購入前に参考になるように書いてあります。

 オーディオに興味があり投資する人は、グレードアップ以外にも、様々な特徴を持つ商品を試したいと考えることがあると思います。そういう人は、マッチすると一般的に言われているジャンルを把握するのに参考にしていただけると良いと思います。

 もちろん、ロックと言っても様々なように、一概に分類することは難しいです。そのあたりは具体的に示すようにしていますが、ピンと来なければスルーした方が良いかもしれません。

※追記
 どちらかというと優先すべきは、お勧めできない人の記述かもしれません。これは、そのイヤホンに対する期待と実際の違い、みたいなところに注目した記述だからです。例えば、final E2000のAmazonのレビューを見ていると『絶賛だったので買ったが☆1つだ。音圧が足りない』というような記述があったりしました。個人的に言わせてもらえば、finalのEシリーズは、低音の迫力や音圧を重視するなら合わないと思います。かなりスッキリとしたタイプですから。そのスッキリなタイプの中で良いという評価なので、求めているところと実際が違っているわけです。ですので、今自分が期待しているところが、おすすめしないという項目にかかれていないかは、少し確認した方が良いかもしれません。


■記述内容の更新について

 オーディオに興味がない人に比べれば多くの商品を試していますが、すべてを網羅しているわけではないので、別の商品を試したことにより、地味な表現だと思っていたが、他と比較すれば派手だったなどと評価がぶれることが十分に考えられます。その際は、予告なく、さかのぼって修正します。ですので、後日読み直すと細かな表現が変わっている可能性がありますので、ご了承ください。
 
 これは個人的な感覚だけではなく、その時の流行に左右される面もあります。私が興味を持ち始めた2005年頃から比べると、低音が強め、ドンシャリ傾向なものが増えてきました。同様に、レビューが古くなればなるほど、他の多くの商品の傾向も変わってくることが予想されます。特に2015年頃からハイレゾブームにより、高音部が強めの商品が増えているように思います。カルボテノーレなどは弱ドンシャリですが、ハイレゾをPRした同価格帯の商品に比べると、高音は控えめで、相対的にダークな表現と表現した方が良いように感じることがあります。このような他と比べることによる印象の変化は、都度変更しようと考えています。


■評価する環境と音源について

 PC出力のUSB-DAC+HPAを使用した環境とxDuoo X10のようなハイレゾ対応でアンプ部も最低限の能力があるDAP、iPod touchのようなスマホレベルの機材などで使用しながら評価します。音量が取りにくいようなものの場合は、主にPC環境で評価します。音源はあまりこだわらずに使用しますが、ハイレゾ音源や圧縮していないCD音源などでも確認した上でレビューは書いています。どちらにせよ、偏った環境での評価を書く場合はその旨を記載します。
 評価に使用する音源は色々です。普段聞くことが多いのはポップスやロックです。テクノっぽいものやダンスミュージックなども好きです。ジャズもそれなりに好きです。これらは低音が強めなものから、あっさりしたアイドルソングっぽい物まで様々です。ただ、音源の質がまちまちなので、多くの場合は、各音域が強いか弱いか、聴こえるか聴こえないかを判定するのに使っています。あとは聴いていて楽しいかなど判定しています。
 分解能などを判定する時は、録音に気を使っていると思われるアーティストのハイレゾ音源を使用しています。2017年5月現在では、Pat Metheny Unity Groupなどを使用しています。ドラムの表現などは他の音源では聴けないような繊細さがあります。バイオリンはバイオリンソロの音源を別で聴いて確認しています。これでホールの響きなども検証したりしています。その他の楽器についても、例えばサックスやトランペットはNo Name HousesのCDを使ったり(ピアノもですね)と、その楽器の音を聴くという目的で音源を選定しています。
  その他、そのイヤホンに合った音楽ジャンルを探すという方向で音源を決めたりします。低音が強い場合はEDMを試してみたりなどといったものです。スタンスとしては『設計者は、このようなセッティングにした意図があるはず』という感じです。


■エージングについて

 エージングについては、念のため最低48時間、およそ100時間は音楽を流し、しばらく通常に使用した後に評価するようにしています。どちらかというと、自分が慣れる耳エージングの方が大きいと思いますし、その時の体調や気分によって異なることが多いと思っていますので、レビューを書いて公開せず、自分の書いたレビューを確認しながら使用し、感じ方のブレを減らすようにしてから公開しています。


■買い物かごの中身の評価について

 評価基準はこちらに記載しています。基本的にこのブログは、費用対効果が高い商品を選ぶのを手助けすることを目的としています。よって、使い方が限定され、特徴的な商品は、やや厳しい評価となります。これは商品の魅力が低いことを意味するわけではありません。オーディオの場合『この分野にはこれしかない!』という強い特徴を持ったものが多いため、趣味性が高い物を選択する場合は、あくまで参考として確認してください。